north-korea-goal_1656919c杭州アジア競技大会で、大変な暴力サッカーを繰り広げた北朝鮮チーム。

同国は、栄光の歴史を持っている事実があり残念でならない。当時のアジアでは特筆され羨望の的となっていた。

1966年にサッカーの母国イングランドで開催されたW杯に、北朝鮮はアジア・アフリカからただ1カ国参加した(当時は全部で16カ国が参加)。
北朝鮮は、グループリーグ初戦でソ連に敗れたが、次の試合ではチリと引き分け。そしてグループ最終戦で強豪イタリアを1−0で破り、ベスト8に進出したのだ。ちなみにイタリア選手団が帰国した際、空港でトマトを投げつけられたという逸話が残っている。

準々決勝では、この大会の得点王となったエウゼビオ擁するポルトガルに対し素早い攻撃を仕掛け、前半半ばまでに3−0とリード。しかしその後は実力に勝る相手の猛反撃にあい、結局3−5で敗れた。

しかし、参加国中最弱と見られていたチームが見事にベスト8に進出し、当時全盛期のポルトガルを慌てさせたプレーぶりは称賛の的になった。

なおこの1966年イングランドワールドカップでは、北朝鮮の参加は外交問題を引き起こすとして、ビザを発行しないことも検討していたようで、その極秘メモが2010年になって見つかっている

57年の長い時間を経て、同国のスポーツ精神の劣化には目を覆いたくなる。独裁・鎖国的な国のなりの果てなのか。


OGH6TS7DDBNIRMXAJUQN3Q2ZTE北朝鮮男子サッカー代表チームが2023杭州アジア競技大会で威嚇や激しい抗議によって「ヤクザサッカー」という別称をつけられたことに関連し、日本メディアが「労働鍛錬隊送りになる可能性もあるため」と分析した。

朝日新聞GLOBE+は2日、「男子サッカー北朝鮮代表 日本に敗れ審判に詰め寄った五つの理由」と題する記事で北朝鮮選手の行動を分析した。

これに先立って北朝鮮代表は1日、中国蕭山オリンピック・スポーツ・エキスポセンターで開かれた大会準々決勝で日本に1−2で敗れた。この日の試合では、北朝鮮選手の威嚇的な行動が話題になった。

後半28分ごろ、試合がしばらく中断されていた間、北朝鮮DFキム・ユソンは日本代表チームのトレーナーから水の入ったボトルを奪い、トレーナーを殴ろうと手をあげるしぐさをしてイエローカードを受けた。
また、両チームが1対1で拮抗していた後半35分ごろ、日本のチャンスに北朝鮮GKが全身でセーブしようとする過程で衝突が発生すると審判は守備過程に北朝鮮の反則があったとみてペナルティーキック(PK)を宣言した。北朝鮮選手は数分間激しく抗議したが受け入れられず、結局日本がゴールを決めた。

20231003-00000170-kyodonews-000-3-viewその後日本が2−1でリードした状況で審判の試合終了のホイッスルが鳴ると、北朝鮮選手は審判のもとに駆け寄り激しく抗議した。この過程で北朝鮮DFキム・ギョンソクは二度主審を押したりもした。

北朝鮮選手がこのような威嚇的行動を取る理由の一つに、朝日は試合成績により変わる選手たちの処遇を挙げた。朝日はある脱北者の言葉を引用して「(今回の杭州アジア競技大会が)選手たちにとっても『天国と地獄』を決める大切な場でもあった」とし「準々決勝で負けたとなれば、労働鍛錬隊送りとはならないまでも、自分が希望する職場に就くことは難しくなる」と分析した。

労働鍛錬隊image02続いて「軍隊に行くことも覚悟しなければならないだろう」とし「アジア大会で好成績を残せば、もっと大きな国際舞台で活躍し、最終的には『北朝鮮のロナウド』と呼ばれ、イタリアなどで活躍した北朝鮮元代表FWの韓光成(ハン・グァンソン)にもなれたかもしれない」と付け加えた。

その他の理由としては▽国旗を掲げて戦うため、必ず勝たなければならないという重圧がある点▽北朝鮮内でサッカーは最も人気のあるスポーツ種目の一つである点▽金正恩国務委員長も注目しているスポーツである点▽北朝鮮内の「反日感情」が強いため、日本に負けるのは国民感情上許されない点−−を挙げた。